げっ歯類のベトナムパンツ

うさぎ顔の人がベトナムでパンツを作るまでの日記・自分用メモです。

だいすきなひとにだいすきだと伝えよう。ありがとうとごめんなさいばかりだな。

電話を解約してからしばらく経つのだけど、昨日届いた母からの手紙に祖母がもう長くないと書かれていた。
母が仕事で家にいない間、私はずっと祖母に育てて貰っていたので、正直まじめに受け止めたらショックが大きすぎて耐えられない。
めったに実家に帰らない私が急いで帰ったら、きっと祖母は自分が死ぬことを悟ってしまう。
というか、顔を見たら私きっと泣いてしまう。
むしろ気を抜けばいまでも涙がこぼれてしまう。

人が死ぬことなんて、布団に入って想像する類の出来事でそれ以上でもそれ以下でもないと思っていたのに、
いつか自分も死ぬんだなと刻み付けられた。

と同時に、葬式の段取りとか、築50年のあの家の処分の仕方とか、震災以降顔を合わせていない親戚家族だとかにも思いを馳せてしまう。
きっと母は泣いて泣いて老け込むんだろうな。これから一人で暮らすのか?

今日死ぬとしたら何がつらいかな。言い残したことはなんだろう。
自分が未熟なばかりに、たくさんの約束を守れなかったし、多くの期待にこたえられなかったな。

世の中は、いまより少しでも、生まれや性別に関係なく機会にめぐまれたものになったか見届けたかったな。

ひとは忘れるのかな。
意外と忘れないよね。戸を閉めてしまっておけるだけだよね。
信用を守れないのは悲しいよね。

それでも明日また目をあける限り
みずから生きることを選択する限り、明日をよりよくしたいし理想に近ずけたいし、ひとも信じたいし誰かを愛したいし、たのしく笑っていたいよね